放送大学の「錯覚の科学」がおもしろかった

www.ouj.ac.jp

 

 

実は私、最終学歴が専門学校卒業なので、あらためて大卒資格を取りたいと思い、放送大学をぺろーんと見てるわけですが、今学期で取った「錯覚の科学」が面白かったので、ご紹介です。

 

そもそも私が心理学を勉強してみようと思ったきっかけが、「プログラマとして働いていたときに無理難題をふっかけられ、断るべき論拠がなく唯々諾々と受け入れているうちに、精神も身体も病んでしまった」「(認知的に難しい問題を)プログラミングで強引に解決していたが、自分の持っている技術的・工数的な限界を超えてしまって解決できなくなった」「その、人がプログラムで解決するには難しい問題を明らかにしてくれたのが認知心理学だった」という、きわめて個人的で、おおよそほとんどの人には通じないような理由なので、途中経過はわりとどーでもいいんですが

真っ先に飛びついたのが「認知心理学」で、まあどうせ大学出るなら取れる資格は取っておきたいよねーということで、認定心理士の要件で認知心理学」と同じc領域の「錯覚の科学」をついでに選択してみたのでした。菊池先生ごめんなさい。

 

 

あらためて、この「錯覚の科学」がおもしろいよ!って話なんですけど、番組全体がよくできているんですよね。Eテレピタゴラスイッチとか0655・2355みたいなテンポの良さ。いちおう放送大学の講義なので、ちゃんと錯覚に関する説明・解説も入ってくるんですが、菊池先生のやりとりがまた結構おもしろいw

 

感覚的には、知識豊富なオタクから、独特のクドさを抜いたら軽妙洒脱な人ができあがりました!みたいな、そんな人w

で、改めて検索してみたら、『「おたく」ステレオタイプの変遷と秋葉原ブランド』なんて論文を発表していたり、『「自分だまし」の心理学』では、絶望先生に触れているとのこと(!)

「自分だまし」の心理学

「自分だまし」の心理学

 

 

 

多くの人が「錯覚」という言葉から想像するであろう「錯視」から始まり、錯視のメカニズムから、記憶のしくみ・錯覚へとつながり、行動経済学や判断の錯覚で、やや批判的な内容が入りつつも、ポジティブイリュージョンの話で持ち上げつつまとめに入るという、この全体の流れも本当によくできているなーなんて、思いました。

個人的には14回目・15回目(最終回)で星薫先生がゲスト出演(?)される展開が予想外でしたw なんだか、RPGとかで別作のボスが再登場するかのようなwww

(星薫先生は、放送大学の「心理学概論」担当で、放送大学で心理学に触れる人が高確率で出会うボス…じゃない、先生なんですよね)

 

そんな「錯覚の科学」2017年1学期の放送授業は水曜夜だったのですが、2学期は火曜(10/3)の朝8:15~の放送になるようです。